フリーセルでは、赤黒交互の降順に並んだカードでも、作業スペースが足りなければまとめて移動できません。多くの実装は、複数枚の移動を「1枚ずつ合法に動かせる手順」の省略として扱います。そのため、空きフリーセルと空き列の数から、移動できる最大枚数を見積もれます。
なぜ空きセル数に1を足すのか
空きフリーセルが0でも、1枚なら直接移動できます。空きセルが1つなら、上の1枚をセルへ逃がし、下の1枚を目的地へ移し、逃がしたカードを重ね直せるため2枚を運べます。空きセルが2つなら同じ考え方で3枚です。
| 空きセル | 空き列なしで動かせる目安 |
|---|---|
| 0 | 1枚 |
| 1 | 2枚 |
| 2 | 3枚 |
| 3 | 4枚 |
| 4 | 5枚 |
空き列があると枚数が増える理由
空き列は1枚だけでなく、すでに移せるまとまり全体を一時保管できます。1つの空き列を作業用に使えると、基本枚数を2組に分けて運べるため、上限が概ね2倍になります。空き列が2つならさらに分割でき、基本式では4倍になります。
空きセルが2つ、作業に使える空き列が1つなら、(2 + 1) × 2 = 6枚が目安です。空き列が2つなら、(2 + 1) × 4 = 12枚になります。
移動先が空き列なら数え方が変わる
6枚の列を「空いている列そのもの」へ移したいとき、その列はカードの置き先なので、途中の作業スペースとしては使えません。ほかに空き列がない場合、計算に使える空き列数は0です。空きセルが2つなら最大は3枚で、6枚を一度には移せないのが一般的です。
この点は最もよくある勘違いです。画面上に空き列が見えていても、その列を目的地にするなら、式の指数へ含めないでください。
具体例で判断する
例1:空きセル3、空き列0
(3 + 1) × 1 = 4枚です。5枚の正しい連続列が見えていても、そのままでは動かせません。組札へ安全に上げる、別の列へ1枚戻すなどして、セルをもう1つ空ける必要があります。
例2:空きセル1、作業用の空き列2
(1 + 1) × 4 = 8枚です。ただし2つの空き列のうち1つを移動先に使うなら、作業用は1列になり、上限は4枚へ下がります。
例3:列の途中に同じ色が並ぶ
枚数が式の範囲内でも、列自体が赤黒交互の降順になっていなければ移動できません。計算式は「正しく並んだ連続列」にだけ使えます。
移動能力を減らさないコツ
- セルへ置く前に戻し先を決める。一時置きが長期保管になると、移動上限が1枚ずつ減ります。
- 空き列を高いカード1枚で塞がない。長い列の組み替えに使える価値を失います。
- 安全な低いカードを組札へ送る。場札で連結に必要ないAや2を進めると、セルを空けやすくなります。
- 必要枚数から逆算する。移したい列が6枚なら、セルと列をいくつ空ければ届くかを先に計算します。
計算どおり動かない場合
一部のゲームはカードを1枚ずつしか動かせないルール、または空き列による倍率が異なる方式を採用しています。自動移動された組札カードを戻せない版もあります。式を満たしているのに動かない場合は、連続列の色と数字、移動先の条件、ゲーム内ヘルプを順番に確認してください。
フリーセルをプレイしながら試す場合は、最初に空きセル数と空き列数を数えてから列を選ぶと仕組みを理解しやすくなります。用語は用語集、行き止まりの原因はチェックリストで確認できます。