SOLITAIRE JP編集部

ソリティア用語集:場札・組札・山札を図なしでも理解する

一般ルールと掲載ゲームの実装差を区別して、Solitaire JP編集部が確認しています。 編集方針

ソリティアの説明を読んでいると、「場札」「組札」「山札」といった言葉が最初から分かっている前提で使われることがあります。しかし、同じ言葉でもクロンダイク、スパイダー、フリーセルでは役割が少し異なります。この用語集では、暗記用の定義だけでなく、プレイ中にどこを見て判断すればよいかまで整理します。

先に要点:場札は主にカードを並べ替える作業場所、組札は完成したカードを置く場所、山札はまだ場に出ていないカードです。ただし、スパイダーには一般的な意味での組札がなく、完成した同一スートの列が自動的に取り除かれます。

最初に覚えるべき6つの場所

場札(tableau)

画面中央に並ぶカード列で、多くのソリティアで主要な作業場所になります。クロンダイクでは赤黒交互の降順、スパイダーでは数字の降順、フリーセルでは赤黒交互の降順が基本です。「どの列に置けるか」だけでなく、「動かした結果、裏向きカードが開くか」「空き列ができるか」を見るのが重要です。

組札(foundation)

通常はAから始め、同じスートで2、3、4と昇順に重ねていく完成エリアです。クロンダイクとフリーセルでは4か所あります。組札に置けるカードをすぐ移すと進んだように見えますが、場札で赤黒交互のつながりを作るために低いカードが必要になることもあります。

山札(stock)

まだ場札として使われていないカードの束です。クロンダイクでは山札から1枚または3枚ずつめくる形式があり、スパイダーでは残りのカードを各列に追加します。山札は「困ったら使う無限の補充」ではありません。めくる前に、今見えている場札で裏向きカードを開けられないか確認しましょう。

捨て札(waste)

クロンダイクで山札からめくったカードを一時的に置く場所です。基本的に使えるのは一番上のカードです。3枚めくりでは、見えているカードを使うことで、その下にあるカードへ到達できる順番が変わります。

空き列(empty column)

場札のカードがすべてなくなった列です。単なる空白ではなく、カードを一時的に逃がして新しい手順を作るための資源です。クロンダイクや多くのYukon系ではKまたはKから始まる列だけを置けますが、フリーセルでは任意のカードを置けるのが一般的です。現在遊んでいるゲームの制限を確認してください。

フリーセル(free cell)

フリーセルの画面上部にある一時置き場です。1つのセルには通常1枚だけ置けます。便利ですが、すべて埋めると複数枚をまとめて移動できる範囲が急に狭くなります。「空いているセルの数」は、その局面で使える作業空間そのものです。

カードの状態を表す用語

表向き・裏向き

表向きカードは数字とスートが見え、ルールが許せば動かせます。裏向きカードは、その上を覆うカードを移動するまで内容が分かりません。クロンダイクでは裏向きカードを1枚開く手が、単に組札を1枚進める手より価値の高い場合があります。フリーセルは通常すべて表向きなので、未知のカードより手順管理が中心になります。

スートと色

スートは♠、♥、♦、♣の4種類、色は黒と赤の2種類です。「同じ色」と「同じスート」は別の条件です。クロンダイクの場札は一般に赤黒交互ですが、組札は同じスートです。スパイダーでは数字順なら異なるスートを重ねられる版でも、列をまとめて動かしたり完成させたりするには同一スートが必要になることがあります。

昇順・降順

昇順はA→2→3のように数字が大きくなる並び、降順はK→Q→Jのように小さくなる並びです。組札は昇順、場札は降順という組み合わせが多いものの、ピラミッドのように「合計13」で取り除くゲームにはこの考え方が当てはまりません。

操作と局面を表す言葉

合法手

現在のルールで許可される移動です。動かせることと、動かすべきことは同じではありません。合法手が複数あるときは、裏向きカードを開く、空き列を作る、低いカードを解放するなど、次の選択肢が増える手を優先します。

連続列・シーケンス

規則に従ってつながった複数枚のカードです。フリーセルでは見た目が正しく並んでいても、空きセルと空き列が不足すると一度に移動できないことがあります。スパイダーでは異なるスートが混じった降順列と、まとめて動かせる同一スート列を区別する必要があります。

ディールとリディール

ディールはカードを配ること、リディールは山札や捨て札を再び配り直すことです。リディール回数はゲーム実装によって異なります。「何度でも山札を戻せる」と決めつけず、各ゲームの説明や実際の挙動を確認してください。

詰み

ルール上これ以上有効な手がない、または残るカードに到達できず勝利できない状態です。現在の1手だけで詰むとは限りません。低いカードを早く組札へ送りすぎた、空き場所を全部埋めた、必要な色やスートのカードを深く閉じ込めた、といった過去の選択が原因になることがあります。

ゲームごとに意味が変わる言葉

「完成」はゲームによって異なります。クロンダイクとフリーセルは4つの組札を完成させます。スパイダーはKからAまでの同一スート列を作り、通常8組を取り除きます。ピラミッドは合計13になるカードを除き、ピラミッド部分を空にすることが中心です。用語だけを別ゲームへそのまま当てはめないことが大切です。

説明を読むときの確認順序

  1. 勝利条件は組札の完成か、場札の除去か。
  2. 場札は色、スート、数字のどの条件で重ねるか。
  3. 複数枚をまとめて動かせる条件は何か。
  4. 空き列には何を置けるか。
  5. 山札のめくり方と再利用回数はどうなっているか。

この5点を先に確認すると、初めてのソリティアでも説明を読み違えにくくなります。実際にルールの違いを比べたい場合は、ソリティアゲーム一覧から各ゲームの詳細へ進んでください。